お客様に喜んでいただくことが第一!谷垣の“志事”
written by 谷垣グループ ㈱谷垣・㈱谷垣工業
「うわぁ~☆素敵な木の香りがすっごいする!!!」
「僕らにとってはこの香りが日常ですけどね(笑)いっぱい深呼吸していってください!」
2020年10月14日、東京から豊岡へやってきた五十嵐(えがちゃん)を株式会社谷垣の皆様が笑顔で迎えてくださいました。
▲五十嵐が撮影した現場。木の香りもお出迎え♪
――「木と共に生きる」
木と住まいの良さを先進技術で進化させ、提案し続けるという経営理念の元、これまでも、そしてこれからも谷垣を支える人たちを今回たっぷり取材させていただきました。求人票には書き切れないほどの温かいエピソード、ぜひご覧ください。
木と仕事に、気を込める
「谷垣さん、よぉ造りましたねぇ~(笑)凄いですわ~(笑)」
▲これまで施工してきた建物の数々。木でつくられた骨組みが見事!!
大手企業からも高評価をいただけるほど木の技術力がある、株式会社谷垣。1948年からやってきた木の加工と設計技術だけでなく、難題に見える設計も手掛ける職人根性が成せる業とも言えるでしょう。しかし、それだけではありませんでした。
「お客様からのご依頼には全力で応えましょう。」
「ウチを選んでくださったお客様を大切にしていきましょう。」
当たり前のようで難しいけれど、お客様に寄り添うこと。最初から「できません」とは言わないという姿勢を貫く営業、施工管理(現場監督)、木材加工の職人たちがみんなで力を合わせていました。
▲「これが完成したら、ウチの木がそこで息をしてくれる。木は夏は涼しく、冬はあったかい空間にしてくれる。お客様もその空間で木の香りと共に暮らしていく。そう思うと…たとえどんなに簡単な仕事でも細部まで魂を宿して仕事がしたいんです。」お客様と共に完成まで見届けてきた営業と施工管理の人の皆様が言います。
「ウチの仕事に流れ作業はありません。お客様の生活スタイルや家族構成といった事前情報を把握してから、お客様とコンタクトを取るようにしています。そうすれば、バリアフリーの2世帯住宅にして、通路は広めの方が導線が良い、などを想定した上でお打ち合わせができますし。」
「谷垣(私たち)は、“お客様と距離が近い木材屋さん”です。一緒にお家を建てていくんですから、木材を渡すだけの日でも必ずお客様にご挨拶します。」
――「き」を込める、それこそがお客様の笑顔と満足度に絶対に繋がる。
谷垣のベースは「き」であり、それが徹底されていると感じます。木材屋さんとして木に想いを込めるのはもちろんですが、その他にも「気、奇、喜、貴」がこもっているのです。
まず“気持ち”。やる気、本気、根気。
「営業は最後まで担当しますからハードな場面も多少あります。お打ち合わせだけでなく施工管理と一緒に現場に行ったり、材料を揃えたりもやりますし。移動が多いんで1人が担当する件数は少なめですが、逆に1件1件から学べることが多くて、経験を積み重ねればジェネラリストになれます。」
徐々に分業化を進めてはいるものの、工事が完工するまでの現場感を経験している営業は業界的にも貴重な存在だと言われています。
「やるからには最善を尽くす、最後までやり切る。協力業者様も多数いますが仕事の価値観が似ているお客様に恵まれていると思います。」
一緒に仕事を進める企業様との価値観も非常にマッチしていて、仕事がいかにやりやすいかが伝わってきます。
ただ、中には難しい案件もあったと言います。これが時に“奇”になります。
▲特殊加工の例。設計の精度と職人のワザが光る、難易度の高い施工です。
「ありがたいことに大手企業様ともお仕事させていただいてます。そして、もっと特殊木構造に力を入れていきたいと考えているんですが…そこそこ難題もありました(笑)工事が終わると笑い話、達成感になりますけどね(笑)」
設計の時点で「ん?!どうなってんのコレ?!」となることもあり、木でどれだけ奇を生み出せるのかにも挑戦しているようです。
「この前ウチの専務が、そりゃ無理や!!(笑)っていう仕事を受けたんです!本当はお断りするしか…と思っていたんですが、計算上できる!!ということで、やるしかなくなってしまって(笑)」
「今までやったことがない物を作ったり、業界内でも最新の専門用語がいつも出てくるので、専門書を買って勉強しながら進めます。いろんなメーカーさんにも教わったりしてます。そこまでやって、やっとスタートに立てるんですよね。」
腹をくくった社員たちは古来からの設計を駆使して最新の設計(空間に木材が浮いているようなデザイン)に立ち向かいました。
「…え?!もうちょっとココ直した方が良い?!…ちょっと待っとれ!!!」
▲撮影させていただいた、作業現場風景。職人さんたちが手際よく加工をしています。
急な連絡があっても、職人たちが手作業でササッと木材を加工して材料を届けた日もあったそう。職人たちも、木と向き合ってきた経験と勘の鋭さ、早く現場に持っていってあげて欲しいというやさしさがある達人たちです。仕事の良さと早さを実現できている基礎も職人技だと分かります。
▲切った木材が真っ直ぐになっているかを確認中…。
…そしてついに!金額を度外視してでも、お客様の笑顔と期待のために谷垣の全精力を懸けて、意地と気力と体力を見せたという新たな歴史がここで誕生しました。
▲製作段階の骨組み。交差した木材が綺麗に三角形を作っている。反っている木の曲線も見事な神業!!
↓
「あれ…マジで建つんじゃないか?!」「うわ!スッゲー!!ホンマに建ってる!!」
「できた…やっとできました…(涙)」
「よっしゃあああ!!できたできたぁあ!!」
大手の設計担当の人も一緒に感動するほどの仕事を谷垣の社員たちがやってみせました。
きっとこれからも、初見では奇なるデザイン、設計に挑戦していくことでしょう。
「やっぱり、お客様ができあがりを見て、わああ☆って言ってくれるのが感動します」
「お客様の喜びは私たちにとっても貴重な喜びです」
たくさんの「き」が仕事の喜、貴を教えてくれた…日々お客様の喜びを感じている社員たちも、毎回感動を忘れらないと言います。そのくらい1件1件の仕事に対して想いを込めているのです。
――そして谷垣に「鬼」はいない。
お客様や仕事としっかり向き合う志はあっても、鬼(き)の要素は谷垣にいない。そう感じるエピソードもありました。
「営業に目標はあってもノルマはありません」
「極限まで追い詰めるような鬼のような人物は谷垣にはおりません(笑)」
谷垣さんにはノルマよりも大事なものがあると定義しています。
「もちろん営業の中には評価が報酬に結びつくから、目標達成が一番嬉しいと思っている者もいますが…売上は後からついてくるからこそ、お客様のご要望に応えることを第一優先にしているという者の方が多いですよ。そっちの方がやりがいも感じられるし、仕事もやりやすいです!って言いますね。」
「みんなで目標達成に向けて頑張りますが、未達だ!と問い詰めることはウチでは一切ありません。業績の管理は徹底されているので指導などは手厚くしていますが、ただただ数字だけを追って、お客様の心が離れてしまうのは本末転倒ですからねぇ。」
これが谷垣さんに営業が集まる所以…この営業スタイルに共感して入社する人が多いのも納得です。もちろん売上も大切ですが、それ以上にお客様のフォローやサポートこそ営業冥利に尽きると思う人たちにとっては非常に良い環境だと感じます。さすが、無借金経営の谷垣さんです。
年輪を重ねて…“基”も太く
「コロナもありましたが、今もお客様にしっかり選んでいただけています。ただ、お客様のご予算もありますので、どうしたらお客様のご要望を実現できるかを考えるのも私たちの役目です。」
国内の木材需要は、半数以上が輸入。コロナ要因に限らず、林業や木材業界では国内生産を増やしていくことが課題と言われています。国策もあり、国内産の材木需要が増してはいるものの、日本は人口がこれから減っていく、家も減る。となると国内の木で何ができるかを考えないといけません。
「ぶっちゃけ1割~3割くらいお金にならない仕事もあるでしょうけど、お客様が安心してくださったり、喜んでくださるからこそ、そこもやります。大手ができないことを情熱を込めてやる、それがウチの仕事です。」
但馬で立派に育った木。その木と谷垣を選んでくれるお客様がいる限り、社員たちは一丸となって一つ一つの商品価値をあげようと尽力しています。
「たとえ10%くらいだったとしても、需要があるところを絶対に獲ります」
「正直に言うと、お客様から、ええ値段しますなぁ…と思われることはきっとたくさんあったと思います。ですが、そこまでやってくれるん?!と思わせる細やかな心配りなどから付加価値(お金以上の価値)をつけていこうと取り組んでいます。そういうのを手間と思わず愛するのがウチの仕事の流儀です。」
お客様や協力業者様のためにも自分たちの出来る全てを懸ける…この一言にその決意が込められているように感じます。その積み重ねが谷垣の今の年輪の原点、そして幹なのです。
社長…ついていきます!!トップメンバーが語る谷垣のええところ
▲(株)谷垣と(株)谷垣工業の代表、東谷さん。とっても社員想いの社長さんです。但馬木材業協組の理事長を務めるほか、県木連の役員も務められています。東谷さんの社長としての器がとても見事ということもあり、社員からは「もはや生きる化石」「みんなの想いで社長の銅像ができるかもしれない」と言われているんだとか(笑)
今回、取材に応じてくださったのは、こちらの4人。
――専務の東谷さん
経営の難しさや面白さを感じたいと思って20代で会社2社を起業し、後継ぎのため谷垣に戻ってまいりました。トラック運転や営業を経験して、工場に戻り管理職を務め、今に至ります。おかげさまでサラリーマン生活も良いなぁ!と思っています(笑)一番大切なのは学び続けることだと思いますので、機会があればもっと学びの場に行きたいと考えています。
――取締役、総務部長の谷垣さん
大学卒業後、銀行に就職して、46歳の時に日高支店長を務める事となった頃、谷垣の社長たちと出会いました。二度目に日高支店長として務めた当時、社長が給食弁当の会社の理事長を務められていて管理職を任せられる人を探していたこともあり、「私、いきましょうか?」と伝えると「ぜひウチ(谷垣)に来てください!」ということに。(笑)
元々社長や副社長の人柄は知ってましたし、ぜひ!と思い谷垣へ転職しました。
バンカーの目からしても谷垣は昔から非常に資金繰りも良くて!内部留保、預金、所有不動産(資産)がたくさんありますし、今でも自己資本比率87%以上ありますから、ホンマもんだと思いました。
――課長代理の谷垣さん
私の曾祖父が会社を始め、祖父も父も働いていたので、小さいころからここで働くと思っていました。一度、別の会社(建築関係)に就職したものの3,4年で退職したので「戻ってきなさい(笑)」と谷垣へ入社し、神戸支社で営業からスタートしました。
それから全拠点、いくつか部署を経験して現在は総務を担当しています。拠点や部署をいくつか経験したことにより、仕事のことなどあらゆる知識が身につきました。総務として全体感を掴めたのは財産になったと思います。
――営業次長の竹林さん
地方公務員試験に落ちた悲劇から、運良く谷垣に助けられました(笑)法学部卒で建築業界のことも最初は何もわかりませんでしたが、素敵な人たちばかりの会社の社風が良くて、かれこれ20年以上勤めています(笑)
入社して間もないころ、追突事故にあった際、社長がお見舞いに来てくださって。「何か手伝えることがあれば言ってね。必要なら俺が出ていくからな。お大事に。」って言われた時、じ~んときて(泣)そのご恩を仕事で返そうと思い、必死に勉強した日々が懐かしいです。
それぞれ濃いご経歴ですが、忖度のない本音の中で共通しているのは「社長や副社長、社員の人柄が良い」ということ。
「社長が皆をかけがえのない社員だと思っていて本当に大切にしてくれているんです。上層部の意見だけでなく末端の社員の意見まで耳を傾けていますし、個人的に結婚祝いや祝い膳、受験合格のお祝いもされてます。社員あっての会社と分かっている気持ちが本当に伝わります。」
「社長だからって声を大きくする人も世の中いると思いますが、ウチの社長は強要しません。社員の自主性をどうやって伸ばすかを大切にしてくれます。ポジションも選べますし、自分たちでまず考えてやってみることを尊重してくださるんです。」
「今はコロナで行けてませんが、コロナ前はよくみんなで飲み会に行くのが楽しみでしたよ。建築業界には職人気質な人や気難しい人が多そう…と思われたりしますが、全然そんなことなくて、和気あいあい&温かいコミュニケーションが盛んな会社だと思います。」
人間関係も良好で谷垣さんの平均勤続年数が17年と長いのも理解できます。
そして、IターンやUターン、地元就職を希望する方へ、こんなメッセージも遺してくださいました。
「転職するにしてもキャリアは基礎作りと一貫性が大切です。転職を確かにステップアップにして欲しいと思いますので、ぜひこれまで学んだことを新天地で活かして欲しいと思います。そして、皆様にとって谷垣が一番キャリアアップになるように…善処します。ウチで学んでみませんか?」
皆さんが定年を迎えるころ、どんな風に仕事に幕を下ろしたいでしょうか?「ここまで働けて良かった、悔いはない」と締めくくりたい方も多いのではないでしょうか?
「ええもん、よぉさんできたなぁ…我ながら上出来や」
「木と一緒に育ち、生きてきた社会人生活だったな…」
ぜひ一度、谷垣の工場で木の香りを思いっきり深呼吸してみてください。きっとあなたも“木と生きる希望者”になるはずです。そして“木と共に生きる人”がこれからも増えますように…。
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谷垣グループ(㈱谷垣、㈱谷垣工業)では総合職(事務・企画・営業・物流)、建築技術職(住宅設計、施工管理、木構造CAD)、製造技術職を募集中です。新卒、既卒、第二新卒の方や営業や設計、施工管理経験者の皆様、ぜひお気軽にお問い合わせ&ご応募ください。
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・谷垣工業のHP https://www.tanigaki.jp/about.html
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By,インビジョン ライター 一緒俐(いおり)